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去痰薬とは?

7月22日
読了時間: 3分

去痰薬(きょたんやく、去痰剤)とは、痰(たん)を出しやすくしたり、痰の粘り気を減らしたりすることで、気道をきれいに保つ薬です。

痰は細菌やウイルス、ほこりなどを体外へ排出する役割がありますが、粘り気が強かったり量が多かったりすると、咳や呼吸困難の原因になるため、去痰薬が使用されます。

去痰薬の目的

  • 痰を薄くして出しやすくする

  • 痰の量や粘り気を減らす

  • 気道をきれいに保つ

  • 咳を楽にする

  • 呼吸をしやすくする

主な適応

去痰薬は次のような病気で使われます。

  • かぜ

  • 急性・慢性気管支炎

  • 肺炎

  • 気管支喘息

  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)

  • 気管支拡張症

  • 副鼻腔炎

去痰薬の種類

① 気道分泌調整薬

痰の性状を改善し、出しやすくします。

代表薬

  • カルボシステイン

特徴

  • 粘液のバランスを整える

  • 副鼻腔炎や中耳炎でも使用される

② 粘液溶解薬

痰を構成する成分を分解し、粘り気を低下させます。

代表薬

  • アセチルシステイン

特徴

  • 非常に粘りの強い痰に有効

  • 吸入薬として用いられることもあります

③ 気道潤滑薬・粘液排出促進薬

気道の線毛運動を促進し、痰を外へ運びやすくします。

代表薬

  • アンブロキソール

  • ブロムヘキシン

特徴

  • 痰の排出を促進する

  • 気道の自浄作用(線毛運動)を高める

④ 生理食塩水・高張食塩水吸入

気道を加湿し、痰を柔らかくします。

主に

  • 気管支拡張症

  • 嚢胞性線維症


    などで用いられます。

主な去痰薬一覧

一般名

主な作用

カルボシステイン

気道分泌調整

アンブロキソール

線毛運動促進・痰排出促進

ブロムヘキシン

痰を柔らかくする

アセチルシステイン

粘液を分解する

L-カルボシステイン

粘液の正常化

主な副作用

去痰薬は比較的安全性の高い薬ですが、以下のような副作用がみられることがあります。

  • 胃の不快感

  • 吐き気

  • 下痢

  • 発疹

  • アレルギー反応(まれ)

去痰薬と鎮咳薬の違い

去痰薬

鎮咳薬

痰を出しやすくする

咳を抑える

湿った咳(湿性咳嗽)に適する

乾いた咳(乾性咳嗽)に適する

気道をきれいに保つ

咳による苦痛を軽減する

使用上の注意

  • 痰のある咳では、去痰薬が優先されることが多く、鎮咳薬は慎重に使用されます。

  • 十分な水分摂取は痰を柔らかくし、去痰薬の効果を高めることがあります。

  • 去痰薬は痰を出しやすくする薬であり、感染症や喘息など原因となる病気そのものを治す薬ではありません。

まとめ

去痰薬は、痰を柔らかくしたり、気道から排出しやすくしたりする薬です。主な種類には以下があります。

  • 気道分泌調整薬:カルボシステイン

  • 粘液溶解薬:アセチルシステイン

  • 気道潤滑薬・粘液排出促進薬:アンブロキソール、ブロムヘキシン

呼吸器疾患では、去痰薬は気管支拡張薬や吸入ステロイド、抗菌薬などと組み合わせて使用されることも多く、症状や原因疾患に応じて適切な治療が選択されます。

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