top of page

措置入院とは?

7月17日
読了時間: 2分

措置入院とは、本人が入院を希望していなくても、自分や他人に重大な危害を加えるおそれがある場合に、都道府県知事(または政令指定都市の市長)の権限で入院を命じる制度です。日本の**精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)**に基づいて行われます。

措置入院の目的

措置入院は、本人を罰するためではなく、

  • 本人の安全を守る

  • 周囲の人の安全を守る

  • 適切な精神科治療を速やかに開始する


    ことを目的としています。

措置入院となる条件

次のすべてを満たす必要があります。

  • 精神障害があると認められる

  • その精神障害のために、自傷行為や他害行為のおそれがある

  • 入院治療が必要と判断される

単に精神疾患があるだけでは措置入院にはなりません。

手続き

一般的な流れは次のとおりです。

  1. 家族、警察、消防、医療機関などから通報・相談がある。

  2. 都道府県などが状況を確認する。

  3. 2名の精神保健指定医がそれぞれ診察する。

  4. 両方の指定医が措置入院が必要と判断した場合、知事等が措置入院を決定する。

  5. 指定された精神科病院に入院し、治療を受ける。

入院期間

法律で一律の期間は決まっていません。

  • 危険性が改善するまで継続されます。

  • 定期的に入院の必要性が見直されます。

  • 改善すれば退院、または任意入院や医療保護入院へ切り替えられることもあります。

任意入院・医療保護入院との違い

入院形態

本人の同意

家族等の同意

主な条件

任意入院

必要

不要

本人が同意して入院する

医療保護入院

不要

必要(一定の要件あり)

治療が必要だが本人が同意しない

措置入院

不要

不要

自傷・他害のおそれがあり、行政が決定する

入院中の権利

措置入院中であっても、患者には権利があります。

  • 適切な医療を受ける権利

  • 入院理由について説明を受ける権利

  • 処遇について相談・不服申立てを行う権利

  • 人権に配慮した処遇を受ける権利

行動制限(隔離や身体拘束など)は、必要最小限で、法令や指針に従って行われます。

措置入院は、精神科入院の中でも最も強い公的措置ですが、「危険だから隔離する」ことが目的ではなく、精神障害による危険性に対して必要な治療を提供し、安全を確保することが本来の目的です。

最新記事

すべて表示
高額療養費制度とは?

高額療養費制度とは?仕組み・自己負担限度額・軽減措置(世帯合算・多数回該当)と注意点を徹底解説 高額療養費制度の概要 高額療養費制度(こうがくりょうようひせいど)とは、病院や薬局の窓口で支払った1ヶ月(暦月:1日から末日まで)の医療費が一定の「自己負担限度額」を超えた場合に、その超えた金額が後から払い戻される(または窓口での支払いが免除される)日本の公的医療保険制度のセーフティネットです。 が

 
 
 
医療扶助とは?

医療扶助とは?生活保護制度における仕組み・給付範囲・利用手続きと注意点を解説 医療扶助の概要 医療扶助(いりょうふじょ/生活保護法第15条)とは、生活困窮により最低限度の生活を維持することが困難な方に対して、病気やケガの治療に必要な医療サービスを公費で給付する生活保護制度(全8種類の扶助)の1つです。 困窮のため医療費を負担できない受給者に対し、診察、薬剤・治療材料、手術、入院、看護、移送

 
 
 
セルフメディケーション税制とは?

セルフメディケーション税制とは?概要・対象・節税の仕組み・従来の医療費控除との違いと注意点を解説 セルフメディケーション税制の概要 セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)とは、健康の保持・増進や疾病予防に取り組んでいる方が、ドラッグストア等で「対象となる市販薬(特定一般用医薬品等)」を年間一定額以上購入した際に、所得控除を受けられる税制優遇制度です。 自らの健康管理(セルフメデ

 
 
 

コメント


bottom of page