母子並行面接とは?
母子並行面接とは
母子並行面接とは、子どもと母親(または主な養育者)に対して、別々の担当者が同じ時間帯に並行して面接を行う心理療法・心理支援の方法です。
児童精神科や小児科、教育相談機関、児童相談所などで行われることがあり、子どもへの支援と保護者への支援を同時に進めることを目的としています。
※現在では、母親に限らず父親や祖父母など主たる養育者を対象とする場合も多く、「親子並行面接」や「保護者・子ども並行面接」と呼ばれることもあります。
目的
母子並行面接では、
子どもの心理的支援
母親(保護者)の精神的サポート
親子関係の改善
子育ての困りごとの整理
家庭での対応方法の検討
を同時に進めます。
実施方法
一般的には、
子ども
担当者Aが、
遊戯療法
箱庭療法
カウンセリング
心理検査
などを実施します。
母親(保護者)
担当者Bが、
子育ての悩み
家族関係
ストレス
子どもへの接し方
保護者自身の心理的負担
について話を聞きます。
両者の担当者は、必要に応じて情報を共有しながら支援方針を調整します。
適応となる主なケース
母子並行面接は、次のような場面で活用されます。
発達障害(ASD・ADHDなど)
不登校
不安症
選択性緘黙
PTSD
愛着の問題
虐待後の支援
親子関係の課題
行動上の問題
慢性疾患への心理的支援
メリット
子どもにとって
安心して気持ちを表現しやすい
保護者を気にせず話せる
発達や感情面を評価しやすい
保護者にとって
子育ての悩みを相談できる
自分自身のストレスを整理できる
家庭での関わり方を学べる
親子双方にとって
親子関係の改善につながる
支援の方向性を共有しやすい
家庭での実践につなげやすい
注意点
子どもと保護者の双方の同意や信頼関係が重要です。
子どもが話した内容は、年齢や安全面、治療上の必要性を考慮して取り扱われます。本人の了承なくすべてを保護者へ伝えるわけではありません。
保護者支援は「親を責める」ことではなく、家庭全体の支援を目的としています。
家族療法との違い
項目 | 母子並行面接 | 家族療法 |
対象 | 子どもと保護者を別々に支援 | 家族全体を一緒に支援することが多い |
面接形式 | 別室・別担当者で同時進行 | 家族が同席することが多い |
主な目的 | 子どもと保護者それぞれの支援 | 家族全体の相互作用や関係性の改善 |
担当者 | 通常2名以上 | 1~2名程度で行われることが多い |
精神医療での位置づけ
母子並行面接は、児童精神科や発達支援、小児心理臨床などで広く用いられる支援方法です。子どもの治療効果を高めるためには、保護者への支援も重要と考えられており、遊戯療法や認知行動療法、家族支援、ペアレントトレーニングなどと組み合わせて実施されることがあります
コメント