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気管支喘息治療薬とは?

7月22日
読了時間: 3分

気管支喘息治療薬(きかんしぜんそくちりょうやく)とは、気管支喘息(喘息)の発作を予防したり、発作時の症状を改善したりする薬の総称です。

喘息では、気道に慢性的な炎症があり、さらに気管支が過敏になっているため、アレルゲンや感染症、運動などをきっかけに気道が狭くなり、以下のような症状が現れます。

  • 息苦しさ

  • ゼーゼー・ヒューヒュー(喘鳴)

  • 咳(特に夜間・早朝)

  • 胸の圧迫感

喘息治療では、「気道の炎症を抑えること」と「狭くなった気道を広げること」の両方が重要です。

主な種類

① 吸入ステロイド(ICS:Inhaled Corticosteroids)

喘息治療の基本となる薬です。

作用

  • 気道の慢性炎症を抑える

  • 発作を予防する

  • 気道の過敏性を改善する

代表薬

  • ブデソニド

  • フルチカゾン

  • ベクロメタゾン

  • モメタゾン

  • シクレソニド

副作用

  • 声のかすれ

  • 口腔カンジダ症

※吸入後はうがいをすることで副作用を減らせます。

② β₂刺激薬

気管支を広げて呼吸を楽にします。

短時間作用型(SABA)

発作時の救急薬(リリーバー)です。

代表薬

  • サルブタモール

  • プロカテロール

長時間作用型(LABA)

発作予防のために使用されます。

代表薬

  • ホルモテロール

  • サルメテロール

  • ビランテロール

注意

  • LABAは通常、吸入ステロイド(ICS)と併用します。

③ 抗コリン薬

副交感神経の働きを抑え、気管支を広げます。

代表薬

  • チオトロピウム

重症喘息の追加治療などで使用されます。

④ ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)

アレルギー反応による炎症を抑えます。

代表薬

  • モンテルカスト

  • プランルカスト

特徴

  • アレルギー性鼻炎を合併している患者にも有用です。

⑤ テオフィリン(キサンチン系)

気管支拡張作用に加え、軽度の抗炎症作用もあります。

代表薬

  • テオフィリン

現在は副作用や薬物相互作用のため、以前より使用頻度は減っています。

⑥ 生物学的製剤(バイオ医薬品)

重症喘息に使用される注射薬です。

代表薬

  • オマリズマブ(抗IgE抗体)

  • メポリズマブ(抗IL-5抗体)

  • ベンラリズマブ(抗IL-5受容体抗体)

  • デュピルマブ(抗IL-4/13受容体抗体)

  • テゼペルマブ(抗TSLP抗体)

⑦ 全身性ステロイド

重い喘息発作や重症例で短期間使用されます。

代表薬

  • プレドニゾロン

  • メチルプレドニゾロン

長期使用では副作用が増えるため、必要最小限の期間・用量で使用します。

治療の考え方

長期管理薬(コントローラー)

毎日使用し、発作を予防します。

  • 吸入ステロイド(ICS)

  • ICS/LABA配合薬

  • ロイコトリエン受容体拮抗薬

  • 抗コリン薬

  • 生物学的製剤

  • テオフィリン(一部)

発作治療薬(リリーバー)

発作時に使用し、速やかに気道を広げます。

  • 短時間作用型β₂刺激薬(SABA)

  • 一部のICS/ホルモテロール配合薬(治療方針による)

主な副作用

薬の種類

主な副作用

吸入ステロイド

声のかすれ、口腔カンジダ症

β₂刺激薬

動悸、手の震え、頻脈

抗コリン薬

口の渇き、便秘

テオフィリン

吐き気、不整脈、けいれん(高濃度時)

全身性ステロイド

骨粗しょう症、糖尿病、感染症リスク増加など(長期使用時)

生物学的製剤

注射部位反応、アレルギー反応(まれ)

まとめ

気管支喘息治療薬は、気道の炎症を抑え、気管支を広げることで、喘息発作を予防・改善する薬です。

  • 基本治療:吸入ステロイド(ICS)

  • 気管支拡張薬:SABA、LABA、抗コリン薬

  • 抗炎症薬:ICS、ロイコトリエン受容体拮抗薬

  • 重症喘息:生物学的製剤

  • 重い発作時:全身性ステロイド

現在の喘息治療では、症状を抑えるだけでなく、気道の慢性炎症を継続的にコントロールして発作を予防することが最も重要な考え方となっています。

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