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浣腸薬とは?

7月22日
読了時間: 3分

浣腸薬(かんちょうやく)とは、肛門から直腸内に薬液を注入し、便を柔らかくしたり直腸を刺激したりして排便を促す薬です。

飲み薬(経口薬)とは異なり、直腸から直接作用するため、比較的速く効果が現れるのが特徴です。

主な目的

  • 便秘の改善

  • 便が直腸に詰まった状態(便塞栓)の改善

  • 大腸内視鏡検査や手術前の排便

  • 出産前や一部の処置前の腸管内容物の排出

主な種類

① グリセリン浣腸

最も一般的な浣腸薬です。

作用

  • グリセリンが腸内に水分を引き込み、便を柔らかくする。

  • 直腸を刺激して排便反射を促す。

代表例

  • 30%グリセリン浣腸

効果発現

  • 通常 5~30分程度

② リン酸塩浣腸

リン酸塩が浸透圧により腸内へ水分を引き込み、排便を促します。

特徴

  • 効果は速い

  • 日本ではグリセリン浣腸ほど一般的ではありません。

注意

  • 腎機能が低下している人や高齢者では、電解質異常のリスクがあるため慎重に使用します。

③ 炭酸ガス発生浣腸(製品による)

薬剤により直腸内で炭酸ガスが発生し、腸を刺激して排便を促します。

主な適応

  • 急性便秘

  • 慢性便秘で直腸に便がたまっている場合

  • 糞便塞栓(硬い便が詰まった状態)

  • 手術・検査前の腸管処置

使用方法

  1. 容器の先端に潤滑剤を塗る(製品によってはあらかじめ塗布済み)。

  2. 左側を下にして横向き(左側臥位)になることが多い。

  3. ノズルを肛門にゆっくり挿入する。

  4. 薬液をゆっくり注入する。

  5. 数分間できるだけ我慢してから排便する。

※使用方法は製品によって異なるため、添付文書や医療者の指示に従ってください。

主な副作用

  • 腹痛

  • 腹部不快感

  • 肛門の刺激感

  • 下痢

  • まれに直腸粘膜の損傷や出血

注意点

  • 腸閉塞(イレウス)が疑われる場合は使用してはいけません。

  • 強い腹痛、嘔吐、血便がある場合は、自己判断で使用せず受診が必要です。

  • 頻回に使用すると、浣腸に頼らないと排便しにくくなることがあるため、漫然とした連用は避けます。

  • 小児、高齢者、妊婦では、使用量や適応に注意が必要です。

浣腸薬と坐薬の違い

項目

浣腸薬

坐薬

投与方法

液体を直腸に注入

固形の薬を肛門から挿入

主な作用

便を柔らかくし、直腸を刺激する

排便反射を促す、または薬剤を吸収させる

効果発現

約5~30分

約15~60分(薬剤による)

主な用途

便秘、検査前処置

便秘、解熱、鎮痛など(薬剤により異なる)

まとめ

浣腸薬は、肛門から薬液を注入して直腸内で作用し、排便を促す薬です。

主な種類は以下のとおりです。

  • グリセリン浣腸:最も一般的で、便を柔らかくし排便反射を促す

  • リン酸塩浣腸:浸透圧作用で排便を促す

  • 炭酸ガス発生浣腸:直腸への刺激で排便を促す

浣腸薬は即効性が期待できる一方、根本的な便秘の原因を治療するものではありません。慢性的な便秘では、生活習慣の改善や適切な便秘治療薬を組み合わせ、必要に応じて医療機関で原因を評価することが重要です。

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