狭心病治療薬とは?
狭心症治療薬とは?
狭心症治療薬とは、心臓の筋肉(心筋)への血流不足を改善し、胸の痛みや圧迫感などの症状を和らげる薬です。
狭心症は、心筋に酸素や栄養を運ぶ冠動脈が狭くなったり、一時的にけいれん(攣縮)したりすることで起こります。
治療では、
発作をすぐ止める薬
発作を予防する薬
心筋梗塞を予防する薬
を組み合わせて使用します。
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狭心症とは?
狭心症は大きく2種類に分けられます。
① 労作性狭心症
運動や階段昇降などで心臓に負担がかかったときに起こります。
主な原因
冠動脈疾患(動脈硬化)
② 冠攣縮性狭心症(異型狭心症)
冠動脈が一時的にけいれんして細くなることで起こります。
安静時や夜間・早朝に起こりやすいのが特徴です。
発作を止める薬
硝酸薬(ニトログリセリン)
発作時に最もよく使われる薬です。
代表例
ニトログリセリン
硝酸イソソルビド
効果
冠動脈を広げる
心臓への負担を減らす
数分以内に発作を改善することがあります
剤形
舌下錠
スプレー
テープ
内服薬
点滴
発作を予防する薬
① β遮断薬
代表例
ビソプロロール
メトプロロール
効果
心拍数を下げる
心筋の酸素消費を減らす
労作性狭心症ではよく用いられます。
※一方で、冠攣縮性狭心症では症状を悪化させる可能性があるため、使用に注意が必要です。
② カルシウム拮抗薬
代表例
アムロジピン
ジルチアゼム
ニフェジピン
効果
血管を広げる
冠動脈のけいれんを抑える
特に冠攣縮性狭心症では第一選択となることが多い薬です。
③ 長時間作用型硝酸薬
発作予防に使用します。
例
硝酸イソソルビド
ニコランジル
④ その他の抗狭心症薬
ニコランジル
冠動脈を拡張
心筋保護作用
イバブラジン
心拍数を下げる作用があり、一部の患者さんで用いられます(適応は国や疾患によって異なります)。
心筋梗塞を予防する薬
狭心症では、心筋梗塞を予防するために以下の薬が重要です。
抗血小板薬
代表例
アスピリン
クロピドグレル
血栓ができるのを防ぎます。
スタチン
代表例
アトルバスタチン
ロスバスタチン
LDLコレステロールを下げ、動脈硬化の進行を抑えます。
副作用
薬によって異なりますが、
硝酸薬
頭痛
顔面紅潮
血圧低下
β遮断薬
徐脈
疲れやすさ
気管支喘息のある人では使用に注意
カルシウム拮抗薬
むくみ
頭痛
顔面紅潮
薬以外の治療
薬だけでは十分に症状が改善しない場合や、冠動脈の狭窄が高度な場合には、
経皮的冠動脈インターベンション(カテーテル治療)
冠動脈バイパス術
などが行われることがあります。
まとめ
薬の種類 | 主な目的 |
硝酸薬 | 発作を速やかに改善・予防する |
β遮断薬 | 心臓の負担を減らし、発作を予防する |
カルシウム拮抗薬 | 冠動脈を広げ、発作を予防する |
ニコランジルなど | 発作予防・症状改善 |
抗血小板薬 | 血栓を防ぎ、心筋梗塞を予防する |
スタチン | 動脈硬化の進行を抑える |
狭心症治療の考え方
狭心症の治療では、胸痛などの症状を和らげることと、将来の心筋梗塞や死亡のリスクを減らすことの両方が重要です。そのため、薬物療法に加え、禁煙、適度な運動、食事改善、血圧・糖尿病・脂質異常症の管理などの生活習慣の改善も治療の大切な柱となります。
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