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痔疾患治療薬とは?

7月22日
読了時間: 3分

痔疾患治療薬とは?

痔疾患治療薬(じしっかんちりょうやく)とは、痔(いぼ痔・切れ痔・痔ろうなど)の症状を改善・治療するために用いられる薬です。

痔は、肛門周囲の血流障害や炎症、感染などによって起こります。薬物療法は、痛み・出血・炎症・腫れ・便秘などを改善し、症状の軽減や再発予防を目的として行われます。

痔の種類

① 痔核(いぼ痔)

肛門の静脈がうっ血して腫れた状態です。

  • 内痔核:肛門の内側にできる

  • 外痔核:肛門の外側にできる

② 裂肛(切れ痔)

硬い便などで肛門の皮膚が裂けた状態です。

③ 痔瘻(あな痔)

肛門周囲の感染によって膿の通り道(瘻管)ができた状態です。

痔瘻は薬だけで治ることは少なく、多くの場合は手術が必要です。

主な治療薬

① 外用薬(軟膏・坐薬)

最もよく使用されます。

主な成分

局所麻酔薬

痛みを和らげます。

代表例

  • リドカイン

ステロイド

炎症や腫れを抑えます。

代表例

  • ヒドロコルチゾン

  • プレドニゾロン

注意

長期間使用すると皮膚が薄くなるなどの副作用があるため、医師の指示に従って使用します。

血管収縮薬

腫れや出血を抑える目的で配合されることがあります。

保護剤

患部を保護し、排便時の刺激を軽減します。

② 内服薬

痔の循環改善薬(静脈機能改善薬)

肛門周囲の血流を改善し、腫れや出血を軽減します。

日本では補助的に使用されることがあります。

鎮痛薬

痛みが強い場合に使用します。

代表薬

  • アセトアミノフェン

  • NSAIDs(ロキソプロフェンなど)

③ 便秘治療薬

便秘を改善し、排便時の負担を軽減することが重要です。

浸透圧性下剤

  • 酸化マグネシウム

  • マクロゴール

上皮機能変容薬

  • ルビプロストン

  • リナクロチド

刺激性下剤

  • センノシド

  • ピコスルファートナトリウム

注意

長期連用は避けることが望ましいとされています。

④ 抗菌薬

痔瘻や肛門周囲膿瘍

感染を伴う場合に使用されます。

代表例

  • セフカペン

  • アモキシシリン/クラブラン酸

ただし、抗菌薬だけで痔瘻が治ることは少なく、手術が基本治療です。

主な副作用

薬の種類

主な副作用

ステロイド外用薬

皮膚萎縮、感染リスクの増加(長期使用時)

局所麻酔薬

かぶれ、アレルギー反応

鎮痛薬(NSAIDs)

胃潰瘍、腎機能障害

酸化マグネシウム

下痢、高マグネシウム血症(腎機能低下時に注意)

刺激性下剤

腹痛、下痢、長期使用で耐性の懸念

薬だけでは治療できない場合

以下のような場合は、薬物療法だけでは十分でないことがあります。

痔核

  • ゴム輪結紮術

  • 硬化療法

  • 手術(痔核切除術など)

裂肛

慢性化すると手術が必要になることがあります。

痔瘻

手術が基本治療です。

  • 瘻管切開術

  • 括約筋温存術

  • シートン法

日常生活での予防・再発防止

  • 便秘や下痢を予防する

  • 食物繊維や水分を十分に摂る

  • 長時間いきまない

  • 長時間座り続けない

  • 適度な運動を行う

  • 排便後は肛門を清潔に保つ

痔疾患治療薬のまとめ

分類

主な代表薬

主な適応

外用薬

リドカイン、ヒドロコルチゾン配合薬など

痔核、裂肛

鎮痛薬

アセトアミノフェン、ロキソプロフェン

痛み

便秘治療薬

酸化マグネシウム、マクロゴール、ルビプロストン

排便負担の軽減

抗菌薬

セフカペン、アモキシシリン/クラブラン酸

感染を伴う痔瘻・肛門周囲膿瘍

まとめ

痔疾患治療薬は、痛み・炎症・出血・便秘・感染などを改善することで、痔の症状を和らげる薬です。

主な治療は次のとおりです。

  • 痔核・裂肛:外用薬(軟膏・坐薬)、鎮痛薬、便秘治療薬

  • 痔瘻・肛門周囲膿瘍:抗菌薬を用いることがありますが、根本的な治療は手術です。

薬物療法に加え、便秘や下痢の改善、排便習慣の見直し、生活習慣の改善を組み合わせることが、症状の改善や再発予防に重要です。

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