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胆道疾患治療薬とは?

7月22日
読了時間: 3分

胆道疾患治療薬(たんどうしっかんちりょうやく)とは、胆のうや胆管(胆道)の病気を治療するために用いられる薬の総称です。

胆道は、肝臓で作られた胆汁を十二指腸へ運ぶ通り道であり、胆汁は脂肪の消化・吸収を助ける重要な役割を担っています。

胆道疾患には、胆石症、胆管炎、原発性胆汁性胆管炎(PBC)、胆汁うっ滞などがあり、病気の原因に応じて薬を使い分けます。

主な適応

  • 胆石症

  • 胆汁うっ滞

  • 原発性胆汁性胆管炎(PBC)

  • 急性胆管炎

  • 急性胆のう炎

  • 胆汁うっ滞によるかゆみ

  • 胆道感染症

主な種類

① 利胆薬(りたんやく)

胆汁の分泌や流れを改善し、胆汁うっ滞を改善します。

代表薬

  • ウルソデオキシコール酸(UDCA)

作用機序

  • 胆汁の流れを改善する

  • 有害な胆汁酸を減らす

  • 肝細胞や胆管細胞を保護する

適応

  • 原発性胆汁性胆管炎(PBC)

  • 胆汁うっ滞

  • コレステロール胆石(条件を満たす場合)

② 胆石溶解薬

コレステロール胆石を徐々に溶かします。

代表薬

  • ウルソデオキシコール酸

適応

  • 小さなコレステロール胆石

  • 胆のう機能が保たれている場合

注意

  • すべての胆石に効果があるわけではありません。

  • 色素胆石や石灰化した胆石には通常効果がありません。

③ 抗菌薬(抗生物質)

胆道感染症を治療します。

主な適応

  • 急性胆管炎

  • 急性胆のう炎

代表例

  • セフトリアキソン

  • アンピシリン/スルバクタム

  • ピペラシリン/タゾバクタム

  • メロペネム(重症例など)

作用細菌を殺菌または増殖を抑制します。

④ 鎮痛薬

胆石発作や胆のう炎による痛みを和らげます。

代表薬

  • アセトアミノフェン

  • NSAIDs(ロキソプロフェン、ジクロフェナクなど)

⑤ 鎮痙薬

胆道や消化管のけいれんを抑えます。

代表薬

  • ブチルスコポラミン

作用胆道平滑筋のけいれんを抑え、痛みを軽減します。

⑥ 胆汁うっ滞によるかゆみの治療薬

胆汁酸の蓄積による皮膚のかゆみを改善します。

代表薬

  • コレスチラミン

  • リファンピシン(特定の場合)

  • ナルフラフィン(適応がある場合)

⑦ 原発性胆汁性胆管炎(PBC)の治療薬

第一選択

  • ウルソデオキシコール酸

効果が不十分な場合

  • ベザフィブラート(日本ではPBCに対する追加治療として使用されることがあります)

主な副作用

薬の種類

主な副作用

ウルソデオキシコール酸

下痢、腹部不快感

抗菌薬

下痢、アレルギー反応、発疹

NSAIDs

胃潰瘍、腎機能障害

ブチルスコポラミン

口渇、便秘、排尿困難

コレスチラミン

便秘、腹部膨満

薬だけでは治療できない場合

次のような病気では、薬物療法だけでは十分でないことがあります。

  • 胆石による胆管閉塞

  • 重症胆管炎

  • 急性胆のう炎

  • 大きな胆石

  • 胆道がん

このような場合には、

  • ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)による胆石除去や胆道ドレナージ

  • 胆のう摘出術

  • 胆管ドレナージ

などの内視鏡治療や手術が必要になることがあります。

胆道疾患治療薬のまとめ

分類

主な代表薬

主な適応

利胆薬

ウルソデオキシコール酸

胆汁うっ滞、PBC

胆石溶解薬

ウルソデオキシコール酸

コレステロール胆石

抗菌薬

セフトリアキソン、アンピシリン/スルバクタムなど

胆管炎、胆のう炎

鎮痛薬

アセトアミノフェン、NSAIDs

胆石発作、胆のう炎

鎮痙薬

ブチルスコポラミン

胆道けいれん

止痒薬

コレスチラミンなど

胆汁うっ滞によるかゆみ

まとめ

胆道疾患治療薬は、胆のうや胆管の病気に対して、原因や症状に応じて用いられる薬です。

主な分類は以下のとおりです。

  • 利胆薬・胆石溶解薬:ウルソデオキシコール酸

  • 抗菌薬:胆管炎・胆のう炎に使用

  • 鎮痛薬・鎮痙薬:痛みやけいれんを緩和

  • 止痒薬:胆汁うっ滞によるかゆみを改善

胆道疾患では、薬物療法だけでなく、内視鏡治療(ERCP)や手術が必要となるケースも少なくありません。そのため、病気の種類や重症度を正確に診断し、適切な治療法を選択することが重要です。

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