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自律神経作用薬とは

7月7日
読了時間: 2分

自律神経作用薬とは、自律神経(交感神経・副交感神経)の働きを強めたり弱めたりして、心臓・血管・気管支・消化管・膀胱・目などの機能を調節する薬の総称です。

「自律神経作用薬」は一つの薬ではなく、作用する神経や受容体によって多くの種類に分けられます。

自律神経とは?

自律神経は、意識しなくても体の働きを調節しています。

交感神経(活動モード)

体を「戦う・逃げる」状態にします。

  • 心拍数を増やす

  • 血圧を上げる

  • 気管支を広げる

  • 瞳孔を開く

  • 消化を抑える

副交感神経(休息モード)

体を休ませます。

  • 心拍数を下げる

  • 消化を促進する

  • 唾液を増やす

  • 排尿を促す

  • 瞳孔を縮める

自律神経作用薬の種類

① 交感神経刺激薬(交感神経作動薬)

交感神経の働きを強めます。

代表例

  • アドレナリン

  • ノルアドレナリン

  • ドパミン

  • サルブタモール

使用目的

  • 心停止

  • アナフィラキシー

  • ショック

  • 気管支喘息

② 交感神経遮断薬

交感神経の働きを弱めます。

代表例

  • プロプラノロール

  • ビソプロロール

  • カルベジロール

使用目的

  • 高血圧

  • 狭心症

  • 心不全

  • 不整脈

③ 副交感神経刺激薬

副交感神経の働きを強めます。

代表例

  • ベタネコール

  • ピロカルピン

使用目的

  • 排尿障害

  • 口腔乾燥

  • 緑内障

④ 副交感神経遮断薬(抗コリン薬)

副交感神経の働きを弱めます。

代表例

  • アトロピン

  • ブチルスコポラミン

  • チオトロピウム

使用目的

  • 腹痛

  • 過活動膀胱

  • 慢性閉塞性肺疾患

  • 徐脈

主な副作用

薬によって異なります。

交感神経刺激薬

  • 動悸

  • 血圧上昇

  • 不整脈

β遮断薬

  • 徐脈

  • 低血圧

  • 気管支収縮(薬剤による)

抗コリン薬

  • 口の渇き

  • 便秘

  • 排尿困難

  • 目のかすみ

どんな診療科でも使われる

自律神経作用薬は

  • 救急

  • 循環器

  • 呼吸器

  • 消化器

  • 泌尿器

  • 眼科

  • 麻酔科

など、ほぼすべての診療科で使用されています。

覚え方

神経

働き

薬

交感神経

活動モード

刺激薬は血圧↑・心拍↑

副交感神経

休息モード

刺激薬は消化↑・排尿↑

まとめ

自律神経作用薬は、交感神経や副交感神経の働きを調節する薬の総称です。

大きく分けると次の4つがあります。

分類

作用

交感神経刺激薬

心拍・血圧・気管支拡張を促す

交感神経遮断薬

心拍・血圧を下げる

副交感神経刺激薬

排尿・消化・唾液分泌を促す

副交感神経遮断薬(抗コリン薬)

消化・排尿を抑え、気管支を広げるなど

このように、自律神経作用薬は心臓・血管・肺・消化管・膀胱・目など全身の臓器の働きを調節する、非常に幅広い薬のグループです。

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