記憶の忘却
記憶の忘却とは、いったん覚えた情報を、時間の経過や干渉などによって思い出せなくなることです。
忘却の主な原因
1. 時間的減衰
記憶痕跡が時間とともに弱くなる考え方です。
例:覚えた電話番号を、使わないうちに忘れる。
2. 干渉
別の記憶が邪魔をして思い出しにくくなることです。
順向干渉:古い記憶が新しい記憶を妨げる例:以前のパスワードが邪魔をして、新しいパスワードを覚えにくい。
逆向干渉:新しい記憶が古い記憶を妨げる例:新しい電話番号を覚えた後、以前の番号を思い出しにくい。
3. 検索失敗
記憶自体は残っていても、適切な手がかりがなくて取り出せない状態です。
例:顔は分かるのに名前が出てこない。
4. 符号化の失敗
最初から十分に覚えられていないため、後で思い出せない状態です。
例:注意せずに聞いた説明を、あとで思い出せない。
5. 動機づけられた忘却
不快な出来事や苦痛な内容を、意識的・無意識的に思い出さないようにすることです。
エビングハウスの忘却曲線
エビングハウスは、覚えた内容は学習直後に急速に忘れられ、その後は忘却の速度が緩やかになることを示しました。
つまり、復習しなければ、
学習直後:急速に忘れる
時間がたつと:忘れ方は緩やかになる
という傾向があります。
忘却を防ぐ方法
学習直後に復習する
間隔を空けて繰り返す
意味づけして覚える
関連づける
睡眠を十分にとる
思い出す練習をする
特に、ただ読み直すよりも、**自分で思い出す練習(検索練習)**のほうが記憶の定着に役立ちます。
試験での要点
忘却曲線はエビングハウス
順向干渉=古い記憶が新しい記憶を妨げる
逆向干渉=新しい記憶が古い記憶を妨げる
忘却は、記憶が完全に消えたとは限らず、検索失敗の場合もある
復習は学習直後と、間隔を空けて行うと効果的です
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