DSM-5-TRとは
沖縄カオスユニオンが診断基準として採用している書籍です。
DSM-5-TRとは、精神疾患の診断基準をまとめた国際的に広く使われている診断マニュアルです。
正式名称は、
Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition, Text Revision (DSM-5-TR)
日本語では
『精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版 テキスト改訂版』
と訳されます。
誰が作っているの?
DSMは、
American Psychiatric Association(アメリカ精神医学会)
が作成・改訂しています。
世界中の
精神科医
心理士
研究者
医学生
などが利用しています。
DSMとは何をする本?
DSMは
「この病気はこういう症状が一定期間続けば診断できる」
という基準をまとめた本です。
例えば、
うつ病
「気分の落ち込み」
だけでは診断できません。
DSMでは、
抑うつ気分
興味や喜びの喪失
食欲の変化
睡眠障害
疲れやすい
集中力低下
などの症状が
一定数以上かつ
2週間以上
続くことなどが診断基準として示されています。
DSM-5-TRで扱う主な病気
例えば、
うつ病
双極症
統合失調症
不安症
強迫症
パニック症
自閉スペクトラム症
注意欠如・多動症
心的外傷後ストレス症
神経性やせ症
など、多くの精神疾患・神経発達症の診断基準が掲載されています。
DSM-5とDSM-5-TRの違い
DSM-5は2013年に発行されました。
その後、
DSM-5-TR(Text Revision)
では、
診断基準の説明の更新
最新の研究結果の反映
用語の見直し
統計データの更新
などが行われました。
つまり、
DSM-5を全面改訂したものではなく、内容を最新化した改訂版
という位置づけです。
ICDとの違い
精神疾患では
DSMと並んで
World Health Organization
が作る
International Classification of Diseases 11th Revision (ICD-11)
も使われます。
DSM-5-TR | ICD-11 |
APAが作成 | WHOが作成 |
精神疾患の診断基準に重点 | あらゆる病気を分類 |
精神科・研究で広く利用 | 世界の医療制度・統計で広く利用 |
現在は、多くの精神疾患についてDSM-5-TRとICD-11で大きな方向性は共通していますが、細かな診断基準や分類には違いがあります。
DSM-5-TRは診断を自分で行うための本?
いいえ。
DSM-5-TRは診断基準を示す重要な資料ですが、実際の診断は医師が症状の経過、身体疾患の有無、薬剤の影響、生活状況、診察所見などを総合的に判断して行います。
そのため、DSMの項目に当てはまるように感じても、それだけで病気と断定できるわけではありません。
まとめ
DSM-5-TRは、
「精神疾患をできるだけ統一した基準で診断するための国際的な診断マニュアル」です。
特徴をまとめると、
作成者:American Psychiatric Association
目的:精神疾患の診断基準を統一する
対象:うつ病、双極症、統合失調症、不安症、ADHD、自閉スペクトラム症など多くの精神疾患・神経発達症
位置づけ:医師や心理専門職の診断・研究・教育で広く用いられる標準的な診断マニュアル
DSM-5-TRは、「どのような症状が、どのくらい続き、どの程度生活に支障を与えているか」を共通の基準で評価するための指針として、世界中で活用されています。
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