CTO治療とは?
CTO治療とは一般に、心臓を養う**冠動脈が3か月以上にわたり完全に詰まった状態(慢性完全閉塞:Chronic Total Occlusion)**に対する治療を指します。PubMed Central (PMC)
主な治療方法
1. 薬物療法
症状が軽い場合などに、まず行われることがあります。
抗血小板薬
スタチンなどの脂質低下薬
β遮断薬
硝酸薬
カルシウム拮抗薬
狭心症症状を抑え、心筋梗塞などのリスクを減らすことが目的です。
2. CTO-PCI(カテーテル治療)
手首や足の付け根から細いカテーテルを入れ、ガイドワイヤーを閉塞部分に通して、バルーンで拡張し、通常はステントを留置します。開胸を必要としない低侵襲治療ですが、通常のPCIより技術的に難しく、時間が長くなる傾向があります。Massachusetts General Hospital
治療によって期待される主な効果は、
狭心症や息切れの改善
運動能力・生活の質の改善
虚血の軽減
です。主に、症状が残っている人や、閉塞した血管の先に生きた心筋と明らかな虚血がある人で検討されます。生命予後や心筋梗塞予防への効果については、患者ごとに慎重な判断が必要です。PubMed Central (PMC)
3. 冠動脈バイパス手術(CABG)
胸部などの血管を使って、詰まった部分を迂回する新しい血流路を作る手術です。
複数の冠動脈に重い病変がある
左主幹部病変がある
糖尿病がある
カテーテル治療が困難
といった場合に検討されることがあります。CTOはカテーテルまたはバイパス手術で治療できます。ベルナウ心臓センター
CTO-PCIの主なリスク
血管の損傷・穿孔
出血
心筋梗塞
不整脈
造影剤による腎機能悪化
放射線被ばく
再狭窄・再閉塞
ガイドワイヤーが通らず治療できない
CTO-PCIは難易度が高いため、経験豊富な術者と専門施設で行うことが重要です。
なお、「CTO」は脚の動脈などの慢性完全閉塞を指す場合もありますが、医療現場で「CTO治療」という場合は、冠動脈のCTO-PCIを意味することが多いです。
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