サルコペニアとは?
サルコペニアとは、加齢や病気、低栄養、運動不足などにより、全身の骨格筋量が減少し、筋力や身体機能も低下した状態です。
単に「筋肉が少ない」だけでなく、握力が弱い、歩く速度が遅い、立ち上がりにくいなど、実際の動作能力が落ちていることが重要です。日本で用いられる診断基準では、主に筋肉量・筋力・身体機能を組み合わせて評価します。日本サルコペニア・フレイル学会
主な原因
サルコペニアは、大きく2種類に分けられます。
一次性サルコペニア主に加齢によって起こるものです。
二次性サルコペニア次のような原因が関係します。
運動不足や長期の安静
タンパク質・エネルギー不足
がん、心不全、COPD、腎臓病などの慢性疾患
炎症や手術後
神経・筋疾患
主な症状
握力が弱くなる
椅子から立ち上がりにくい
階段がつらい
歩く速度が遅くなる
転びやすい
疲れやすい
体重やふくらはぎが細くなる
重い物を持てない
進行すると、転倒・骨折、要介護、入院後の回復遅延などのリスクが高まります。長寿科学振興財団
検査・評価方法
医療機関などでは、次のような検査が行われます。
評価項目 | 主な検査 |
筋力 | 握力測定 |
身体機能 | 歩行速度、椅子立ち上がりテスト |
筋肉量 | DXA法、BIA法 |
簡易評価 | ふくらはぎ周囲長、SARC-F質問票 |
自己判断だけでは確定できないため、気になる場合は整形外科、老年内科、リハビリテーション科などで評価を受けます。
予防・改善
中心となるのは、筋力トレーニングと十分な栄養です。
運動
スクワット
椅子からの立ち座り
かかと上げ
ウォーキング
ゴムバンド運動
特に下半身の筋力を鍛えることが重要です。転倒リスクがある人は、専門職の指導下で行います。
栄養
肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などのタンパク質
十分なエネルギー摂取
ビタミンDを含む食品
食事を極端に減らさない
腎臓病などがある場合、タンパク質量は医師や管理栄養士への確認が必要です。
ロコモ・フレイルとの違い
用語 | 主な意味 |
サルコペニア | 筋肉量・筋力・身体機能の低下 |
ロコモ | 骨・関節・筋肉など運動器全体の障害による移動能力低下 |
フレイル | 身体・心理・社会面を含む全身的な虚弱状態 |
サルコペニアは、ロコモやフレイルの重要な原因の一つです。早い段階では、運動と栄養によって改善できる可能性があります。
コメント