臨床とは?
臨床(りんしょう)とは、実際に患者さんを診察・治療する医療の現場、またはその現場で行われる医療行為を指す言葉です。
「臨床」は「患者さんのそば(病床)に臨む」という意味に由来しています。
臨床と基礎研究の違い
臨床 | 基礎研究 |
患者さんを対象とする | 細胞・動物・遺伝子などを対象とする |
診断・治療・予防を目的とする | 病気の仕組みを解明することを目的とする |
病院・診療所で行われる | 大学や研究所の実験室で行われることが多い |
例えば、新しい薬が開発される場合は、
基礎研究:細胞や動物で効果や安全性を調べる。
臨床研究・臨床試験:人を対象に有効性や安全性を確認する。
臨床:承認後、実際の患者さんの治療に用いる。
という流れになります。
臨床で行われること
医療現場では、次のような活動が含まれます。
問診
診察
検査
診断
治療
手術
薬物療法
リハビリテーション
患者さんや家族への説明・支援
「臨床」が使われる例
臨床医
実際に患者さんを診療する医師です。
臨床心理士
心理学の専門知識を用いて、心理検査やカウンセリングなどを行う専門職です。
臨床薬剤師
病棟などで患者さんの薬物療法を支援する薬剤師です。
臨床検査技師
血液検査や心電図検査など、診断に必要な検査を担当する医療専門職です。
臨床経験
患者さんの診療を通じて積んだ実務経験を指します。
臨床研究とは
臨床研究とは、人を対象に行われる医学研究の総称です。
目的には次のようなものがあります。
新しい治療法の評価
新しい検査法の開発
病気の原因や経過の解明
既存治療の比較
臨床研究の中には、新しい医薬品や医療機器の承認を目指して行われる**臨床試験(治験を含む)**も含まれます。
臨床試験(治験)との違い
用語 | 内容 |
臨床 | 実際の患者さんの診療や医療現場全般 |
臨床研究 | 人を対象に行う医学研究 |
臨床試験 | 治療法や薬の有効性・安全性を評価する研究 |
治験 | 新しい医薬品や医療機器の承認申請を目的とした臨床試験 |
まとめ
臨床とは、実際の患者さんを対象として診察・検査・治療・ケアを行う医療現場や、その実践を意味します。
臨床:患者さんの診療そのもの
臨床研究:人を対象にした医学研究
臨床試験:治療法や薬を評価する研究
治験:医薬品・医療機器の承認を目的とした臨床試験
医療では、「基礎研究で得られた知見を臨床で活かし、臨床で得られた課題を基礎研究へフィードバックする」という循環が、医療の発展を支えています。
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